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間が 埋まらないので ここでUP
もたもたしてると季節外れになりそうなので・・・・。
岩ちゃんは ハイキュー いちの男前だと信じて疑わない。次点で大地さん











SF映画の話題作を見終えて、映画館の外を見やる。見始める前はちらついていた雪が、ぞっとするぐらい吹雪いていた。

「・・・・うーー、わぁ・・・・」
「降ってんな」
「完全に積もってるぅぅぅ」

 同じように祖よを眺めてため息をつく岩泉。天気予報では夜から雪の予報だったが、どうやら早まったらしい。

「やむかな」
「やまねーだろ、これ」
「だよねぇ」

 経験則から空模様を見上げてそんな判断する。これは一晩ずっと降り続けて明日は、雪かきしないと外に出れないレベルになる。確実に。他にも苦笑を浮かべながら、外を見上げる人々。今年は暖冬だというけれども、こうして一度大雪になってしまえば通年とかわらない。

「帰りたくないなぁ」
「今夜は返さねぇ」

 突然の岩泉らしくないセリフに驚くが、声音が本気でないことぐらいわかる。今日見た映画の主人公のセリフの一つだ。

「ジョンが言えばかっこいいけど、岩泉じゃあねぇ」
「うっせぇ」

 自分でも柄ではないとわかっていたのか、照れくさそうにする。背けた顔はほんの少し赤い。歯が浮くようなセリフが似合うのは彼の幼馴染だろう。

「それに、たいてい敵の襲撃に合うんだから」
「まぁ、パターンだわな」

 ガラスをバリーンで突入で銃撃戦もしくは乱闘はハリウッドのお約束である。毎度そんなシーンがあるけれども、よくあんなに綺麗に割れるなぁって思う。あと、見ていて痛いのはやっぱり肉弾戦だ。銃の痛みが味わった事ないから想像できないのだろう。

「絶対寒い、間違いなく寒い」
「練習の時は半そで半パンで平気で走ってるくせに」
「だって、走っていれば温かいじゃん」
「走る前はさみぃだろ」
「練習するときはなんかモード切り替わるからかなぁ?」

 エスカレーターを下りながら、ガラス張りの外を眺める。幻想的な風景なのだろうけれども、日中の町の大雪は灰色の空になっているのであまり美しくない。
 ちょっと郊外に出て田園風景になればサマになるかもしれないけれど。結局は迷惑な物体である。


すべる


「・・・・っと」

 がしりと、腕を捕まれてこける寸での所で救い上げられる。

「あっ、ぶな」
「足大丈夫か?」
「あ、うん。滑っただけ捻ってない」
「気ぃつけろ」

 ほらお、腕を大きく差し出した岩泉は照れくさそうにこちらを見る。ぶっ、っと思わず笑ってしまえは少し拗ねたのかふて腐れた顔をする。開いた腕を閉じようとする前に、ダウンでもこもこの腕にえいやっと抱き着く。

「へっっへー」

 不器用で優しい彼氏殿の腕をつかみながら、たまには雪の日もいいなっと現金な思考だなと思う。





2016.03.02
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最近は熱しやすく冷めやすい。おかげで、取り扱いジャンルがぽこぽこと増える始末。薔薇も百合も結構いける雑食。
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